安衛則第369条により、まず地質や地層など、掘削箇所の状態を調べることが先決で、その結果に応じて適正な材料を使って土止め措置を講じる。

そして、実際の組立に際しては『安全』を重視した組立図を作ってそれに基づいた組み立て作業を行うこと必要になる。多くの土砂崩壊災害が、土止め措置がない状態の溝内でで被災しています。

そこで『土止め先行工法』があります。これは作業者が溝内に入る前に、土止め支保工を設置する工法で、下水道工事などの、比較的、規模が小さい現場で採用される工法です。代表的なものとして、以下2例をあげます。
『建込方式軽量鋼矢板工法』
一定の深さまで掘削機械などのより溝掘削を行い、軽鋼矢板を建て込んだ後、所定の深さまで押し込み、地上から専用の治具を使用して最上段の腹起こし及び切りばりを設置して土止め支保工を組み立てる工法。

『打込方式軽量鋼矢板工法』
砂質土や湧水などがある軟弱な地盤の掘削に使用されることが多い工法。溝の幅に合わせてあらかじめ軽量鋼矢板を杭打ち機などで打ち込んだ後、最上段の切り張りを設置する深さまで掘削を行い、地上から専門の治具を使用して腹起こし及び切りばりを設置して土止め支保工を組み立てる方式。

「作業方法の安全対策」に関するよくある質問