厚生労働省によると職場における熱中症で亡くなる人は、毎年全国で10人以上にのぼり、4日以上仕事を休む人は、400人を超えています。
熱中症の症状
- めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
- 頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、いつもと様子が違う
重症になると
- 返事がおかしい
- 意識消失
- けいれん
- からだが熱い
熱中症対策として
- 作業時間の短縮
暑さ指数が高いときは、単独作業を控え、 暑さ指数に応じて作業の中止、こまめに休憩をとる などの工夫をしましょう。 - 涼しい服装
通気性のいい作業着を準備しておきましょう。送風機能のある作業服やクールベストなども検討しましょう。 - 設備対策・休憩場所の確保の検討
簡易な屋根の設置、通風または冷房設備やミストシャワーなどの設置により、暑さ指数を下げる方法を検討しましょう。
また、作業場所の近くに冷房を備えた休憩場所や日陰などの涼しい休憩場所を確保しましょう。 - 水分・塩分の摂取
のどが渇いていなくても定期的に水分・塩分 を取りましょう。 - 健康診断結果に基づく措置
①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、⑧下痢などがあると熱中症にかかりやすくなります。
医師の意見をきいて人員配置を行いましょう。 - 日常の健康管理
前日の飲みすぎはないか、寝不足ではないか、当日は朝食をきちんと取ったか、管理者、作業員同士で確認しましょう。
異常時の措置
少しでも異常を認めた ときは 、ためらうことなく、すぐに救急車を呼びましょう 。
- 一旦作業場を離れる
- 病院へ運ぶ、または救急車を呼ぶ
- 病院へ運ぶまでは一人きりにしない
会社、労働者共に、熱中症予防に取り組みましょう。