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建設業の一人親方等のみなさまへ

建設現場の災害をなくしましょう!

建設現場において、労働者の労働災害だけでなく一人親方等の業務上の災害も非常に多く発生しています。

一人親方等については、2016年から2020年の5年間で463人の方が亡くなっています。
一人親方死亡災害の半数以上は建築工事で発生し、墜落・転落災害が6割を占めます。

墜落・転落災害防止のポイント~作業上の注意事項~

1 脚立を使用しての作業

① 作業箇所に対し、踏みさんを正面に向けて設置する
② 水平で安定した場所に設置する
③ 開き止め金具をロックする
④ 脚部にすべり止めの付いたものを使用する
⑤ 立った姿勢で、踏みさんや天板に体(脚部)を当てて安定させる
⑥ 天板上に立たない、天板をまたがない
⑦ 押したり引いたり、反動のある作業を避ける
⑧ 重心が脚立や両足などの外に出ないようにする
⑨ 手すり付きのものが望ましい

2 はしごの昇降

【移動はしご】
① はしごの上端を、上端床から60cm以上突出する
② はしごの立て掛け角度は、75度程度とする
③ 両手と両足の4点のうち3点が、はしごと接した状態を維持しながら昇降する
④ 転位を防止する措置をとる(すべり止め措置の取付、下の者が支える等)
⑤ 立て掛ける前に安全ブロックを設置する
⑥ 昇降中は、安全ブロックのフックを安全帯のD環に連結する
⑦ 台付ロープは、はしご上端部の支柱に取り付ける

【固定はしご】
① はしごの上部及び下部を動かないよう固定する
② はしごの上端を、上端床から60cm以上突出する
③ 安全ブロックを昇降に支障のない場所に固定する
  (脚柱2本に巻き付け踏み桟に取り付けない)
④ 昇降中は安全ブロックのフックを安全帯のD環に連結する
⑤ 床面に乗り移る際は、安全帯のフックを先掛けする
※はしごは原則として昇降のみに使用し、作業に使用しない

3 可搬式作業台を使用しての作業

① 作業台に向かって両手で脚柱・手がかり棒を持って昇降する(両手でしっかり脚柱等をつかむ)
② 水平で安定した場所に設置する
③ 脚部が確実にロックされたか確認する
④ 押したり引いたり、反動のある作業を避ける
⑤ 重心が作業台や両足などの外に出ないようにする
⑥ 手がかり棒を立て起こして使用する
⑦ 手すり付きのものが望ましい

4 足場上での作業

① 足場の部材などを一時的に取り外す場合には、必ず職長等責任者の了承を得てから行う
② 必要な作業が終わったら取り外した部材(手すり、中さん、筋かい、下さん、幅木、防網等)を元どおり取り付 る
③ 作業開始前に足場の状態を点検する(部材の損傷、壁つなぎなど緊結金具の状態、足場端部のストッパー、垂直ネットの取付け状態等)
④ いわゆる「単管抱き足場」は足場とは認められないので、ブラケット足場を設置し、手すり等に安全帯を使用して作業する。

5 安全帯(墜落制止用器具の使用)

「フルハーネス型安全帯」と「胴ベルト型安全帯」があります。
建設現場の作業内容や作業箇所の高さに応じて使用します。
①取扱説明書を確認し、安全上必要な部品が揃っているか確認し、緩みなく確実に装着する。
②安全帯の取付設備は、ランヤードが外れたり、抜けたりするおそれのないもので、墜落制止時の衝撃力に耐えうるものとする。
③点検・保守や保管は、責任者を定める等により確実に行い、管理台帳等にそれらの結果や管理上必要な事項を記録しておく。

建設業労働災害防止協会(建災防)

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